妊娠と年齢
妊娠には適した年齢があり、
男女問わず加齢とともに妊娠する力は衰えていきます。
妊娠について、ご自身やパートナーとの将来を考慮しながら
計画を立てていくことが大切です。
-
加齢による卵子数の変化 卵子と精子
卵子数は胎児期が最も多く、出生後に新しく作られることはないため、加齢とともに減少し質も低下していきます。そのため、卵子数と質の両面から、年齢が若い方が妊娠しやすいと言えます。
-
女性の身体と年齢
年齢が若い方が妊娠しやすいとは言え、出産には成人女性として成熟した身体になっていることが必要なため、10代の女性の身体は発育の途上で出産に適しているとは言えません。逆に加齢が進むと、産道の組織の弾力性が失われていき、身体や子宮の疾患の頻度が高くなるため、妊娠・分娩にリスクが伴いやすくなります。そのため、妊娠・出産には医学的な適齢期は20代、遅くとも35歳頃と言われています。
-
精液所見と年齢
成人男性の精巣では、生涯を通じて精子がつくられますが、加齢とともに１日につくられる精子の数や精液の量は減少し、精子運動率・精子正常形態率が低下します。そのため、男性も女性と同様に若い方が妊娠しやすく、加齢とともに妊娠率が下がり、流産のリスクが高まります。
ご自身やパートナーの年齢が
不安な場合
妊娠を望んでいても、なかなか自然に授かれていない場合や、ご自身やパートナーの年齢が心配な場合は、不妊治療という方法もありますので、専門医に相談してみましょう。
