プレコンセプションケアを知る

女性のプレコンセプションケア

妊娠、出産を考えるカップルにおいて、
女性にはどのような知識と準備が必要なのでしょうか。
妊娠、出産は女性の体に大きな負担がかかるため、
まずは、今の自分の体と健康状態を知ることからはじめましょう。

  • 女性のからだ

    女性の生殖器は、外性器である膣口と、内性器である膣、子宮、卵管、卵巣などがあります。

  • 卵巣、卵管について

    卵巣は卵子が入っている場所で、子宮を挟んで左右に1つずつあります。卵巣には、卵子を1つずつ包んだ卵胞があり、卵細胞が成熟すると排卵が起こります。排卵した卵子は卵管に入り子宮に運ばれ、精子と出会うことで受精卵となり、子宮の内側に着床することで妊娠が成立します。

  • 子宮について

    子宮には子宮内膜といわれる粘膜層があり、妊娠が成立せず不要になった子宮内膜は剥がれ落ち、血液とともに子宮口、膣を通って体外に排出されます。

  • 年齢について

    女性は加齢とともに、卵子が減少し質も低下していきます。卵子数は胎児期が最も多く、出生後に新しく作られることはありません。卵子がなくなると月経が起こらなくなり、閉経を迎えることになります。
    なかなか妊娠できない、高齢で子どもを授かりたいと思ったら、自分の体の状態を知るための検査をパートナーとともに受けましょう。

基礎体温について

基礎体温とは、生命維持のための必要最低限のエネルギーしか使っていないときの体温です。
女性の体は、ホルモンの影響で周期的に基礎体温が変化します。この基礎体温の周期を知ることで、次の月経予定日、妊娠しやすい時期、妊娠の可能性を予測することができます。女性が自分の基礎体温を知ることは、ホルモンバランスの乱れ等の健康状態の確認や、大切な妊娠初期の時期に妊娠に気づくきかっけにもなります。

  • 正常な基礎体温のグラフ

    ※国立成育医療研究センタープレコンセプションケアセンター ホームページ(https://www.ncchd.go.jp/hospital/about/section/preconception/preconnote/)より引用

    基礎体温が教えてくれること

    ※国立成育医療研究センタープレコンセプションケアセンター ホームページ(https://www.ncchd.go.jp/hospital/about/section/preconception/preconnote/)より引用
  • 基礎体温の測り方

    朝目覚めた際、寝たままの状態で舌下に婦人体温計をあてて測ります。 ※婦人体温計はドラッグストア等で購入できます。

    基礎体温を測るときのポイント
    • ・より正確に記録するため、毎日同じ時間、同じ条件で測ることを心がけましょう。
    • ・最低四時間以上の睡眠をとりましょう。
    • ・起床後、体を動かす前に測りましょう。
    • ・体温を測ったら、手帳やグラフに記入して記録をつけましょう。
      ※グラフは体温計の付属品や、インターネット、スマートフォンアプリでも手に入ります。
    • ・自分の体のリズムを確認するため、まずは数か月、継続して記録してみましょう。

パートナーの体のことを知ろう

自分の体と健康を意識するとともに、男性の体と健康についても知り、お互いを理解しあうことがとても大切です。
「男性のプレコンセプションケア」についても見てみましょう。

男性のプレコンセプションケアの
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